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パニック障害

パニック障害は、突発的に始まり数分のうちに最強となり、少なくとも数分間持続する、以下のような症状を呈する病気です。

激しい動悸・発汗・震え・呼吸困難・窒息感・胸部の圧迫、不快感・めまい・現実感がなくなっていくような感じ・気を失うような恐怖・等症状は様々ですが、これらの出来事は予知できず、繰り返し発現します。

かつて米国の南北戦争のときに兵士にめまいや動悸が多発していることから病気の発見のきっかけとなり、soldiers heart と呼ばれていました。その後1980年に米国精神医学会の診断基準において「パニック障害」という病名が定義され、1992年にWHOにおいて独立した疾患として登録されました。

パニック障害の症状

罹患率は1.8~2.2%とされ、男性より女性のほうが約2倍の発症率となっています。日常生活でストレスをため込みやすい状況が続くと、満員電車や人が混雑した閉鎖的空間にさらされることで、漠然とした不安や空間の圧迫を感じ「このまま死んでしまうのでは」といった混乱に陥りうずくまり、救急搬送、受診につながるケースがほとんどです。概ね緊急の処置が必要なことはなく、しばらく安静にしていれば症状は落ち着きます。

当初は強い不安発作が起きることが重視されていましたが、その後、発作に対する不安や心配に悩まされて日常生活に支障をきたす、慢性の病態であることが認識されるようになりました。しかし、一般の身体科では、検査で異常が発見されることもないので、「疲れや気のせい」といったくくりで考えられてしまうことも少なくありません。また患者様としても色々な身体の症状の出現のために、精神科を受診しようというより、心筋梗塞や脳梗塞等に病気の精査を一番に考えられるかたが大半ではないでしょうか。

パニック障害の問題は発作も苦しいものですが、また発作が起きるのではないか、という「予期不安」から身体が身構えて症状が出現するという悪循環になることです。また、恐ろしい症状が起きないような生活をしようとすること「不安からの回避」によって日常生活に制限が生じてくることも問題です。発作を恐れて外出を避け引きこもりの生活になる場合や、発作が起きた時に助けてもらえないのも困るために、逆に一人で家にいることができなくなるかたもいます。さらに心理的な負担から、うつ病を併発したりアルコールや薬物に依存するようになると、自殺念慮が出現するケースもあります。

いつ発作がおこるかわからないのでいつも発作に対する心配がつきまとうようになると、精神的・肉体的なエネルギーを消耗してしまい、些細な緊張による身体的な反応をかわすことができなくなってしまいます。疲れている時や寝不足の時は発作を強く感じやすく、また気温などにも影響されることもわかっています。

パニック障害の治療

現在では治療の基本は薬物療法です。適切な治療を受けることなく発作に悩まされているかたも少なくありません。早期に薬物療法を開始することで日常生活の質をあげていくことが大切なポイントです。またパニック障害が年単位で続くと、発作に対する精神的な疲労を強く感じ、行動を制限するために体力が低下してしまうことも問題となります。体力が低下すると少しの発作でも上手にやり過ごすことができなくなります。普通の人でも試験や面接などでストレスを感じれば心臓がドキドキしたり、手に汗をかいたりする何らかの身体反応が出ることはありますが、それ以上に症状が強くならないようにコントロールする力を持っています。そのためにも体力をつけていくことも治療の一環と考えられています。

薬物療法以外には認知行動療法による暴露療法も有効とされています。例えば電車に乗れない人の場合は、まず駅まで行ってみる、次にホームまで行ってみるというふうに少しずつ慣らしていく方法です。しかし、認知行動療法を行ううえには、患者様が恐怖や不安を感じる状況に立ち向かっていくための体力が必要になってきます。このように治療にはいくつもかの手法を組み合わせながら症状に応じて対応していくことが望ましいと考えられます。

パニック障害の治療は、単に医師が発作を抑えることだけが治療の終着点ではなく、失った生活を少しでも取り戻していかれるように一緒に目指していくものではないかと思います。「不安に左右されず」、「不安に振り回されず」、ときに「不安を無視し」「上手にかわして」生きていく方法を模索してくことも大事ではないでしょうか。

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